私学教員適性検査とは
私学教員適性検査は、私学中学校および高等学校の教員を志望する人に対して、教員としての資質と適性の基礎的・基本的な事項について検査することを目的としていて、各都道府県別に実施しています。※1
例えば東京都は、（一財）東京私立中学高等学校協会が実施していて、検査内容は「専門教科・科目」と「教職教養」です。検査結果は「専門教科・科目」と「教職教養」の各々について「ABCD」の4段階で評定します。
全受検生の評定が記載された名簿は都内の私立中学校高等学校校長に配布されます。
なお、他県私立から閲覧の希望があった場合は、「他県でも可」に印を付けた受検者の情報を提供いたします。
〈平成29年度実施要綱より〉
※1 東京都は静岡県・愛知県・兵庫県・広島県・福岡県・長崎県と同一日時、共通問題で実施
検査終了後
だいたい9月下旬までには、全受検者に検査結果が通知されます。
「専門教科・科目」「教職教養」それぞれにABCDの四段階での評価がなされます。
その評定に基づき「受検者名簿」が作成され、自治体内の私立学校校長宛に名簿が配布されます。
各学校はこれを採用の資料とします。他の都道府県に名簿が提供される場合もあります。
よくある質問
受験にはスーツでいった方がいいんでしょうか？
試験項目に「面接」はありません。よって評価の対象にはなりませんので、スーツ気持ちを引き締めて受けるのもカジュアルな格好でリラックスして受験するもよいかと思います。
ただ、スーツを着た方が無難です。
出題の難易動度はどのくらい？
私学中学・高等の教員の適性検査と考えると、レベルは少し高めです。大学の専門課程レベルの課題が出題されますし、必ずしも中学・高校で教えるレベル・内容の検査問題とは限りません。各協会では過去問題集を販売しているところもありますので、まずはそちらに取り組んでみてはいかがでしょうか。
問題の解答は出るのでしょうか？
これはどの協会も、まず"出ない"と考えてください。試験対策としてははなはだ不安になりますが、インターネット上では様々なコミュニティやSNS、教えてサイトなどで、たくさんの情報交換がなされていますので、そちらから参考となる情報を得るのもひとつの策かと思われます。みてはいかがでしょうか。